代表取締役 森 雅幸
弊社は1973年創立。兵庫県尼崎市の東海岸町に本社工場を持つ、業務用接着剤を主に製造している会社です。
ビジネスパートナー会社と連携し、企画提案・加工方法や技術サービスを一貫して提供しています。
顧客の元で製造される最終の製品を主役として捉え、弊社原料はあくまでも脇役であるという立場を意識し、モノ作りをコーディネート。
顧客のニーズや課題を「ヒアリング・議論」し、当社が「提案・解決案」を提示する。
このサイクルを両社が納得するまで回すことにより、商品開発の糸口、課題解決の近道、新規販路の開拓に連鎖すると考えています。
その方針で、両社のWIN-WINを実現。顧客との信頼関係構築は弊社が最も大切にしていることです。
更なる技術開発の追求により、新事業への取り組みにも挑戦しています。
2012年初頭、取引先担当者に「大変興味深い素材をお持ちですね。」と言われたのをきっかけに、限られたリソースで開発に取り掛かり製造したのが抗アレルゲン剤「アレルGプラス®」です。
「アレルGプラス®」は原料元となる特定の天然鉱物を各国から調達、
「安心で安全」な一定品質の製品製造方法の模索に、担当者が約2年付きっきりで労力と時間を費やしました。
時には外部有識者の力をお借りし、既存事業で培った技術を結集。
試行錯誤を重ねて、原料選定と独自の精製技術や品質管理、
機能剤としての測定方法、測定器を用いた検査方法の構築を行いました。
苦労の末、どうにか製品化のプロセスを見出して、2013年後半に本製品は上市。
その当時、抗アレルゲン市場は殆んど認知されておらず、担当者は顧客先で丁寧な説明を繰り返し、
未開拓の市場創造に邁進しました。
その努力も実り、開発開始から数年が経った今では取り扱い企業も年々増加。
大中小様々なメーカーに抗アレルゲン剤として採用いただく運びとなりました。
現在では、新規事業の売上高比率は全体の15%以上を占めるまでに成長。
今後も更に発展を続け、既存事業と並列するまでに確立させたいと考えています。
一方で、地球規模での環境破壊や温暖化による異常気象、技術の躍進により近年増え続けているエネルギー消費量が人類にとって深刻な問題となっています。
この問題を解決する為、これまでの化石燃料に頼らないエネルギーの創出方法を開発するプロジェクトを協力会社と共に立ち上げ、着手し始めました。
原料は、産業廃棄物として捨てられているごみ、これらを資源エネルギーとして再利用することで、増え続ける産廃処理問題とエネルギー不足の両方を解決できるものと考えております。
現状維持に甘んじることなく、更なる技術力向上を求め努力し、成長を続けていきたいというのが私たちの願いです。