第14回あましんグリーンプレミアム 最優秀賞受賞!

ブログ日常編

第14回尼信グリーンプレミアム最優秀賞受賞

 

 

お久しぶりです、アレルGプラス実験室のブログ主です。

 

今回のブログは、先日受賞した第14回 尼信グリーンプレミアム最優秀賞受賞』について

 

のご報告です。

 

 

尼信グリーンプレミアムってそもそも何?

 

尼信グリーンプレミアムとは、尼崎信用金庫さんが営業エリア内の法人・個人・団体を対象に、

 

環境改善に寄与する優れた技術や製品・工法・取り組みやアイデアにスポットをあてた表彰制度

 

で、新技術の開発や環境文化の創造を目的とし、2011年創設されたものです。

 

今回丸美化成は『タマゴのカラを価値ある資源に!ヒトにやさしい成分で健康に!』をテ

 

ーマに本取り組みに応募させていただき、表題の通り最優秀賞を受賞させていただくことができま

 

した。

 

 

 

 

丸美化成って何を作っているの?

なぜ卵の殻に着目したかの説明をさせて頂くために、まずは従来の丸美化成の製品のお話しを簡潔

 

に説明させて頂きたいと思います。

 

丸美化成では主にカーペットの裏張りバッキング剤や、靴のインソールに使用されるフォーム原料

 

を製造しています。では、丸美化成としての強みは何かと言いますと

 

顧客ニーズに合わせた商品開発を得意としていることです。

 

カーペットを例にとってみると、カーペットが仮に燃えてしまったときに燃え広がることを防ぐ、

 

防炎性を機能として持たせたりなどすることもあります。

 

 

製品による充填剤の扱いの違い

先程あげさせて頂きました製品は充填剤を用いて作られます。

 

最初に例として挙げた、通常のカーペット等のバッキング剤につきましては国内で採れる鉱物由来

 

の炭酸カルシウムが用いられます。

 

では、全てにおいて国内産の鉱物由来の炭酸カルシウムを用いればいいか?

 

ここが難しく、また面白い所でもあるのですが答えはNoです。

 

例えば、先程例にあげた防炎機能をもたせたカーペットのバッキング剤においては海外から輸入

 

した水酸化アルミニウムを用います。原理としては炎を燃え上がらせることを助長する酸素に

 

水酸化アルミニウムに含まれる水酸化物が反応して水になり、酸素が助燃する働きを阻害すること

 

で燃え広がることを阻止します。

 

このように製品によって求められる機能が異なるため、充填剤としての扱いも違ってきます。

 

 

 

 

輸入品に代わる材料を求めて

ところが、ある大きな問題が発生しました。

 

それが皆様もよくご存じである新型コロナウイルスの感染拡大によるロックダウンです。

 

 

このことで、海外からの輸入に頼っていた原料は入手が厳しくなり、その影響もあって原料の値段

 

が高騰したことで一部製品価格にも影響が出てしまう事となってしまいました。

 

特殊な社会的背景もあり、価格改定については、一定の理解を得たものの

 

当時はコロナの影響がどこまで続くか先行きが非常に不透明な状態であり、このまま原料の調達を

 

海外に頼るには大きな不安が残る状態でした。

 

このまま海外からの輸入に頼る事が難しいのであれば国内で代わりとなるものを見つける必要がある。

 

更に従来のものと代替にするだけでは面白くない、、

 

どうせなら環境配慮の製品づくりに取り組んでいきたいという想いがありました。

 

 

 

 

タマゴのカラとの出会い

 

さて突然ですが、、

卵のない食生活を想像できる方はいますか?

 

恐らくですがかなり少なかったのではないでしょうか。(ブログ主は卵大好きなので、卵のない世

 

界はあまり考えたくないです)

 

しかし、卵の殻まで食べている、もとい何かしらに有効活用しているかと問われれば、これも先程

 

の問いと同じくそうおられないのではないかと思われます。

 

事実として日本では

 

 

・鶏卵の消費量は一人当たり年間337個(世界第二位!)

 

 

・卵の殻の廃棄量は年間26万トン

 

となっており、かなりの量の卵の殻がゴミとなってしまっています

 

そんな卵の殻ですが、実はその主成分は炭酸カルシウムです。

 

仮に海外調達している原料の代わりに卵の殻が使えるのであれば

 

 ☑マーク国内で供給できるため調達が安定する。

 

 

 ☑捨てられてしまうものを材料に利用するため環境への配慮ができる。

 

これらの当初に掲げた条件に加えて

 

 ☑身近な材料であり、日本人にとって馴染みがあり、安心感がある。

 

 

 

という嬉しい副次作用も期待できる!そう考えた我々は試行錯誤を重ねて表題の通りタマゴのカラ

 

を材料とするフォーム材の開発に成功しました。

 

 

 

最後に

このように、紆余曲折を経てつくりあげた製品が尼信グリーンプレミアムという大変魅力的な取り

 

組みにおいてご評価いただき表彰、それも最優秀賞をいただけたことにつきましては大変な名誉で

 

あり光栄に思う事と同時に、我々丸美化成として取り組んできたことは間違いではなかったんだと

 

胸を撫でおろす思いです。

 

しかし、これはゴールではなく寧ろスタートラインにたったばかりです。これから本格的にこの製

 

品を世に出していき定着させ、持続可能な社会の形成に貢献していきたい!

 

また、今回の最優秀賞という結果に驕ることなく今後もますます皆様の要望や環境に寄り添った商

 

品開発を進めていきたい!

 

そんなことを考えるブログ主でした。

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