アレルGプラスに最適なバインダーの探求

ブログ日常編
アレルGプラスに最適なバインダーの探求

 

こんにちわ、アレルGプラス実験室のブログ主です。

今日は、アレルGプラスに使用できるバインダー(接着剤)を検討したお話しをしてみたいと思います。

 

別のブログテーマでもお話した事がありますが、アレルGプラスは天然原料

 

ですが、非常にデリケート。

 

他の原料と混合した際にアレルGプラス自身の機能を低下させる事もあります。

アレルGプラス実験室では、日々新しい原料を探しながら、これは!と思うような原料を見つけては、混合した際の相性を確認したり、機能の低下などが見られないか試験を行い、新たな開発のヒントを探っています。

 

バインダー = 接着剤とは

 

さて、一般的にバインダーと聞くと、何枚もの書類を挟んでおく“ 文房具 ”を想像しますよね。

 

ところが、「バインダー とは接着剤のことです。」

 

と聞くと、「???」となってしまいませんか?

 

バインダーは、英語でbinder(バインダー)と書き、日本語では “縛るもの”とか“結ぶもの”という意味です。

 

この意味から化学分野におけるバインダーとは、物と物とを接着させるための材料の事を指すようになりました。

物と物を接着させるだけでなく、機能(消臭性や抗菌性などを持った剤)を製品に担持させるのにもバインダーが必要になってきます。

これがないとどのような事が起こるかというと接着した物同士の剥離が起きたり、機能剤が脱落してしまって機能を低下させたり、全く機能を持たない製品になってしまいます。

 

誰でも一度は小学生の時に工作をした記憶があると思いますが、

折り紙を画用紙に貼り付けるのに、ノリが少ないとすぐに剥がれてきますよね。

 

それと同じことです。

 

では、今度は剥がれないようにとノリを多めに付けてみると、

折り紙は画用紙から剥がれにくくなりますが、今度は乾燥に時間が掛かったり、乾いた後には表面がカチカチに固まったり、ポロポロともろくなったりします。

適度なノリの量で折り紙を画用紙に貼り付ける事で、乾燥時間を延ばしすぎず剥がれる心配を最小限に抑える事ができるようになれます。

 

これを製品開発に置き替えて考えてみると、

 

バインダーの種類や使用量の検討をしておく事は、製造工程上のトラブルを防いだり、製品の品質安定化や向上を図るためにとても大事なことなんです。

 

と、今回のブログテーマに説明が追いついた所で、続きをお話します。

 

ーアレルGプラスとバインダー(接着剤)

 

今現在も、アレルGプラスの加工において抗アレルゲン機能を阻害する事がなかったり、阻害の程度がほとんど見られないようなバインダーを採用しています。

ですが、実はもともとアレルGプラスは本来バインダーを必要としない原料で、アレルGプラスそのものに自粘着性(みずからが対象物に接着するような性質)があり、バインダーを使用しなくても加工する事ができるのが大きな特徴のひとつでもあります。

 

じゃあなぜバインダーを検討するのかというと、当たり前のことですがアレルGプラスの持つ自粘着性も万能ではなく、どんな素材にも引っ付いて離れないとか洗濯や水に濡れても必ず大丈夫という訳ではありません。

また、今後も多種多様な素材への加工や今よりももっと洗濯耐久性を向上させた製品を開発するためにも、常日頃からバインダーの検討をしておく事はすごく大切なんです。

 

今回の検討もその一部ですが、従来使用しているバインダーよりも優位な点があるか見つける事ができればいいのですが・・・

 

という訳で、まずはアレルGプラスとの相性(相容性)を確認し、その後に抗アレルゲン試験を学校環境衛生基準の準拠商品であるダニ検査用マイティチェッカーを用いて、確認してみる事にしました。

 

ーまずは相性の確認

 

アレルGプラスとの相性確認は、基本的に原液の状態で1:1で混合し、確認します。

この時点で、どうにも使用できないような状態になってしまえば製品に採用する事はできません。

 

今回検討したバインダーはと言いますと、混合すると

やや粘度が上がり微凝集を呈してしまいましたが、

使用できないというレベルではありませんでした。

※右の写真は、混合してすぐに撮影したものです。

 

 

ーマイティチェッカーによる抗アレルゲン試験


続いて、ダニ検査用マイティチェッカーを用いて抗アレルゲン試験を行います。

 

マイティチェッカーについてはこちら↓

 

今回比較するのは、

A:アレルGプラス+水

B:アレルGプラス+従来のバインダー

C:アレルGプラス+新規検討のバインダー

以上の3点です。

 

<試験方法について>
① 濃度調整した抗原液1.00mlをPE袋に入れ、各検体0.3ml滴下する。② 抗原液と検体が入ったPE袋を60秒間振とうさせた後、本液をマイティチェッカーにて含侵し、10分後の反応を判定結果とする。
<アレルGプラスとバインダーの抗アレルゲン試験結果>
No. 検体 マイティチェッカー 判定
抗原 ++
A アレルGプラス+水
B アレルGプラス+従来のバインダー +
C アレルGプラス+新規検討のバインダー
今回の試験条件下において、アレルGプラス実験室で新たに検討したバインダーは、

従来使用しているバインダーに比べて、アレルGプラスの抗アレルゲン機能への阻害程度が低い事が分かりました。
この試験結果が出た時は、ものすごくうれしくなりました。

というのも、先の相性確認の時点で検討を進める事ができなかった原料もたくさんあったり、アレルGプラスとの相性がよくても、その後の抗アレルゲン試験の結果が従来のバインダーほどでは無かったり、逆に結果を悪くしてしまったりと今回のような結果に出会えることは極稀なケースだったからです。

実用化に向けて

今回、アレルGプラス実験室で試用したバインダーについては、
今後の実用化に向けてクリアしていかなければならない課題がまだまだあり、
すぐに採用とはなりませんが、アレルGプラスの抗アレルゲン機能を阻害しないバインダーというだけでも、一歩前進です。
今後、新しい商品開発の企画があれば一度使用し、今結果同様の結果を製品として得られるように研究・開発を進めていきたいと考えています。

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